ザ・ドーベルマンションを結成して初めて作った曲が『Love Me Do!!』でした。結成から間もない頃、専門学校主催の野外フェスがあって、そこに出たくて。オリジナル曲でなければ出場できないから作ろう、ということでできた曲です。僕たちにとって学生時代に感じたワクワク感とは、学生にしか味わえないあの頃の気持ち。かっこよく見られたいとか、かわいい子に注目されたいっていう欲求が曲に乗り移ったというか。歌詞にもあるように、転校生がやって来て…というのがやっぱり学校生活の中の一番のワクワク感なのかなって思います。そういう恋だの愛だのが好きな年頃じゃないですか。一度はみんな経験したことのあるこの気持ちを曲にしたかった。僕たち双子は親の影響もあってか、昭和歌謡とか古い音楽が好きなので、歌詞の雰囲気はそこからきています。今流行ってるノリの良い音楽に古めかしいメロディと歌詞がついたら逆に新しくておもしろいなと思いました。
今のバンドの基本になっている作品
TITLE
「Jumping!Jumping!」(20歳・2015年)
バンドにとって2作目のこの曲は、ライブの一発目でも最後の曲でも通用するくらい、バンドの軸になっている曲です。いつまでも『Love Me Do!!』頼りじゃなくて、自分たちでもお客さんをのせる曲を作ろうよ、というのがきっかけでした。ちょうどその頃、エフェクターで授業の合間に遊んでいたんです。ギターで弾いたフレーズにエフェクターを使ってみたら「あ、これはいけるんじゃないか」ってビビッときて。それがハマったんですね。正直なところ、歌詞に深い意味はありません。ライブでお客さんと一体になれるっていうのをコンセプトにしていたので、メロディー重視で、そこにみんながのって歌いやすい歌詞を考えました。サビで同じ言葉を何度も繰り返したりとか。何よりもノリ重視ですね。手を挙げるのがちょっと恥ずかしい人も含めて、ライブで一緒に楽しんでもらえることを目指していました。