TOP
2017.09.16
[グラフィックデザイナー]

永井弘人のポートフォリオVol.2

大切な人との出会いとなった作品

TITLE
霞ヶ関どうぶつクリニック(30歳・2014年)
お父さまの動物クリニックを継ぐことになった上原先生から病院を改装するタイミングで私に問い合わせがあり、ご依頼をお受けしました。そのような大きな転機に面識のないデザイナーへ病院の顔とも言えるロゴやグラフィックツールをお願いすることってすごく勇気がいると思うんですよ。でも、その不安を乗り越えてWebからお問い合わせして頂き、実際にご相談して仕事につながったことは、今振り返ってみると大切な出会いだったと感じています。

病院が新たなスタートを切れるように、ロゴは独自性を高めつつも普遍的なデザインに仕上げたかったので、霞ヶ関という立地からゆらぎが特徴的な霞紋と医療を印象づける十字を軸に仕上げていきました。また優しい印象を与える各色にはクリニックの想いが込められています。

グラフィックツールに、ロゴの雰囲気に合わせた犬・猫イラストを取り入れたのですが、実はイラストは私の妻の友人が描いてくれたものでフライヤーの地図イラストなども協力していただきました。そういう意味でも人との出会いの大切さを改めて感じた作品でした。

様々な解釈を楽しめる作品

TITLE
代官山焼肉 kintan(31歳・2015年)
KINTANは六本木や表参道、恵比寿などにもお店を構えていて、「代官山焼肉 kintan」のディレクションをする以前に何度もお仕事をさせていただきました。KINTANのロゴやグラフィックツールは、その街に集う人を意識して制作しているので各店舗デザインが異なります。

代官山という場所は感度が高い人たちが行き交う街というイメージがありました。なので、「ゆだねる」をコンセプトにお店の前を通る人たちに「何のお店だろう」と興味や疑問を抱かせられるよう、ロゴは読みやすさより特徴的な形、独自性を重視しました。そうすることで見る人それぞれが違った解釈を楽しむ事ができるんです。

その代わりグラフィックツールでは焼肉レストランということが明確に分かるように、ショップカードに牛革のような素材を使うなど、バランスを取りました。

Vol.1 / Vol.2

PROF.

1984年生まれ。明治大学在学中、所属していたテニスサークルのサークルTシャツをデザインしたことがキッカケとなり東京デザイナー学院に入学。卒業後、デザイン会社2社を経て、2011年に「アトオシ」を設立。「ロゴマークを軸とした展開。」をコンセプトに、ブランディングを中心としたグラフィックデザイナーとして、日々活動している。日本タイポグラフィ年鑑ベストワーク賞(部門最優秀賞)受賞、他多数受賞。

人気の

様々なクリエイターの作品に込めた思いを発信!

▼永井弘人さんの卒業校

東京デザイナー学院 グラフィックデザイン科

グラフィックデザインの一番のおもしろさである紙・印刷を体感できる実習室があり、根本的なデザインを学びます。企業などからの依頼受けてデザインをするプログラムもあり、リアルな人とのコミュニケーションを通して、デザイナーが総合的に必要な力を身につけます。