細部へのこだわりを重視した作品
劇場版『黒執事 Book of the Atlantic』(CG・カット制作)(20歳・2017年)
今まで手がけた作品の中で1番印象に残っているのがこの作品です。TV版から続いた人気シリーズの劇場版で、CGの背景美術やモブのクオリティーにとてもこだわりました。私はカット制作と外注管理が主な仕事だったのですが、外注管理が初めてで、直接会わずにメールで修正の指示を上手く伝えるのが本当に大変で苦労しました。
今まで携わっていた地上波放送のアニメのように各話で毎週納品していくという進行ではなく、1つの締め切りを目指してクオリティーの高いものを制作するという進行で、毎日必死でした。自分が担当した冒頭のシーンの出来上がりを初めて見た時は本当に感動しました。社内で作った豪華客船やエフェクトの紙吹雪と外注会社に依頼して作ったモブなどのいろいろな情報が1つに集約されていて、迫力のある映像ができ上がっていたんです!
完成するまでがとても大変な作業ですが、公開された時に映画館やネットで、「おもしろかった」など評価の高い感想をたくさん聞いたので、内心「ヨッシャー!」って思い、達成感やモチベーションが上がって嬉しかったです。これからも、このような作品に携わりたいと心から思った大切な作品です。